セミナー5/17終了

情報基盤センター・事業開発マネジメント専攻 共催セミナー

認証統合からはじまる情報一元化の世界

~ 大学情報基盤の道しるべ ~

 静岡大学では、プライベートクラウドセンター(焼津データセンター)とパブリッククラウドセンター(商用クラウドサーバ:200台超)で構成される情報基盤のクラウド化を推進してきました。その一方で、教員データベース、財務会計、グループウェア、無線LAN、入退室管理、教員データベース、会計支援システム、図書館システムなどの認証一元化はほとんど手つかずの状態であり、複数の認証情報の管理がユーザの大きな負担となっています。このことは、本学の最多ユーザを有する情報基盤システムと学務情報システムの最重要システムにおいてさえ、全学生と教職員の認証情報が二重配布されている現状によく現れています。これらのシステム運用の負担と労力は、各部署に閉じて重要な仕事として受容される一方で、全てのユーザに我慢すべき不便さとして受容することを求め続けています。これらの認証システムの不統合が招く冗長の負担、労力、混乱を全学規模に積算したとき、そこには無視できない人財・資源・資金の消耗が見えてきます。

本学では、2011年11月末から全学主要部署の委員17名から成る情報一元化推進WGを組織し、認証一元化の問題を抜本的かつ包括的に解決するための具体的ないくつかの方策を打ち出して来ました。2012年3月末に調達を完了した統合認証システムは、これから吹き込むべき運用の魂によって、学内に散在する様々な情報システムに掛かる冗長の負荷を一掃できる力を持っています。

本セミナーでは、統合認証システムを全学規模で確立させた徳島大学より、認証統合の最前線でご活躍を続ける佐野雅彦先生をお招きし、様々な学内の主要情報システムが認証統合された先進的な大学の情報基盤環境についてご講演頂きます。

学内外の皆様には多数のご参加を頂きますようお願い申し上げます。

 

徳島大学における認証統合化とその効果

徳島大学情報化推進センター 佐野雅彦

 徳島大学では情報化戦略室の指揮もと,様々な情報化施策を推進しています。たとえば,徳島大学のHPは,全国大学サイトユーザビリティ2008/2009年で2年連続1位と評価されました。また,2002年より運用されている教育・研究者情報データベース(EDB)も高く評価されています。一方,学内の情報化施策としては前述のEDBのほか,情報化推進センターのコンピュータシステムにおいて様々な新しい取り組み:データセンターの活用,パブリック・クラウドサービスの導入(学生用メール:Microsoft office365,ポータルサービス:Salesforce chatter),全学統合認証:shibbolethなどを実施しました(平成24年3月稼働開始)。このコンピュータシステムは,教育用端末,教職員用メール,学生用メール,ポータル,LMS,教務情報システム,図書館システム,構成員DBシステム,統合認証システム,無線LAN及び関連ネットワークシステムから構成されており,これまではシステム毎に異なっていた認証体系を統合し,利便性の向上/管理者の負担減/セキュリティ対策/システムコストの削減を目指しています。
第1部では,平成24年3月に稼働開始した情報化推進センターのコンピュータシステムにおける,その統合認証の取り組みについて,サービス/管理/セキュリティ対策/コストの視点から,それぞれの利点・効果について説明します。
第2部では,統合認証を実現に際しての技術的要素,実現のポイントなどに内容を絞り,説明します。

日  時: 2012年5月17日(木)14時30分~16時30分 (2部構成)
場  所: 浜松キャンパス 総合研究棟 24教室(遠隔講義システム教室)
中継会場: 静岡キャンパス A棟 301教室(遠隔講義システム教室)
講  師: 徳島大学情報化推進センター 佐野雅彦 先生
参加受付: http://www.cii.shizuoka.ac.jp/?page_id=418 (このページの最後)

14:30 ~ 14:35 開会の挨拶 八卷直一 情報基盤センター特任教授

第一部:一般講演(情報技術の専門性を軽度に抑えた運用に関する一般講演)
14:35 ~ 14:50 静岡大学の認証基盤の状況説明・・・長谷川孝博
14:50 ~ 15:40 認証統合からはじまる情報一元化の世界・・・佐野雅彦

15:40 ~ 15:45 第一部 閉会の挨拶  酒井三四郎 CIO補佐

第二部:技術会議(希望者のみ:具体的実装技術に関するシステム管理者向けの会)
15:50 ~ 16:30 佐野雅彦・長谷川孝博・会場参加者
16:30      閉会

お申し込みデータは17日当日にGoogleより削除いたしました。ご参加ありがとうございました。