長谷川 孝博 教授 センター長 (浜松オフィス/専任教員)
本学の情報基盤の運営に長年携わって参りました。大学の情報基盤の重要度が増していく早い時の流れのなかで感じます。クラウド情報基盤、統合認証、無線通信、モバイル端末、サービスや情報発信の多量化と多様化、情報セキュリティと利用者満足度の維持向上など、情報基盤の安定な運用には、多角的な総合マネジメントが求められます。当センターのスタッフ一同、日々さまざまな課題解決を図りながら、地域社会ならびに本国の未来ある発展に寄与する静岡大学の躍進に努めて参ります。
永田 正樹 准教授 副センター長 (静岡オフィス/専任教員)
2019年4月より着任しました。どうぞよろしくお願いいたします。静岡大学 情報基盤センターでは情報インフラ開発、運用だけでなく、大学や研究者、学生たちの活動を内外に周知する広報活動にも力を入れています。今後は少子化に伴う学生の減少は避けられません。教育機関は積極的に自学の魅力を広報し、多くの学生らに興味を持ってもらうよう自助努力の姿勢が重要と考えます。本センターでは、静岡大学テレビジョンやオンライン教育システムなどを用いて、多くの大学情報を発信していきます。加えて、次世代の情報インフラ開発も並行して進め、高度かつ安全性・利便性の高い情報インフラ上から魅力的な情報発信を実現する総合的な情報センターを目指します。
情報基盤センター客員教員
山崎 國弘 客員教授
静岡大学テレビジョン(SUTV)、大学教育テレビジョン(SETV)、pepperプレゼンシステム(SUPIS)など動画による情報発信に取り組んでいます。2018年4月から静岡新聞、SBSと共同研究の「しずこチャン(静岡コミュニティチャンネル)」も始まりました。2018年3月の情報基盤更新では主にeduroam無線LANを担当しました。大学の無線LANは端末デバイスをネットワークに接続する機能だけでなく、オンライン教育や電子教材の提供など大学のデジタルトランスファー全体の中で考えていく必要があると考えています。新しい情報基盤で利用状況のデータ取得・分析を行って効果的・現実的な無線LAN利用を研究していきたいと思います。
田住一茂 客員教授
20年ほどITインフラ、情報共有基盤、特にここ5年ほどはクラウドビジネス案件に関わってきました。H25年度より本学情報通信基盤センターの取り組みに携わらせていただき、本年度より客員として御世話になることになりました。クラウドサービスを活用した講義収録システムの構築など学生サービスの向上、情報基盤センターの効率化を目指し、情報基盤整備に取り組みたいと思います。
中村 吉勝 客員教授
静岡大学が取り組む「新教育形態への進化=反転授業+アクティブ授業」の姿を支える基盤インフラ、統合認証、学務情報、図書館のシステム連携、セキュリティなどの開発に携わっています。
また、「大学の質の向上」を目指したIRシステムの研究も行っており、10年後の静岡大学と情報基盤の姿を描きながら、新しいことにチャレンジしています。近年のIT分野は、クラウドサービスが当然の環境となり、IoT:Internet of Things(モノをインターネットに繋ぐ)、RPA:Robotic Process Automation(ロボットによる業務自動化)などの最新技術を活用した情報基盤の整備、静大TV、オンライン教育センターを始めとした魅力ある様々な情報を学内・学外に発信して行きたいと考えています。
水野 信也 客員教授
2009年から情報基盤センターで客員として所属し、情報基盤の重要さとクラウド・コンピューティングの発展を間近で見てきました。現在は情報基盤が整備された環境において、ネットワーク機器やサーバから産み出されるログを、ユーザの利便性、セキュリティ、教育など幅広く利活用出来る様に、データサイエンスの観点から分析を進めています。
情報基盤データの可視化と自動化、クラウド環境を利用した大規模計算、DeepLearningを活用しての特徴抽出など進化する技術をフル活用して、今後の情報基盤の一つのモデルを提案出来るように研究を進めています。
山田 宏昭 客員教授
情報基盤センターのITSMS(ISO/IEC20000)の内部監査人として、静岡大学の情報基盤の効率的、効果的なITサービスの運営管理の実現に向けて、活動しています。勤務先では、以前、QMS(ISO9001)の事務局に携わるなど、品質管理において、積極的に取り組んでおります。
柴田 昌幸 客員教授
情報基盤センターの客員教授として2018年度から活動させていただくことになりました。
バックボーンは、大手通信会社のIT技術者として、サービス開発・法人企業/大学/自治体のソリューション分野に33年携わり、その後、放送会社に転職し通信放送を融合した実証実験・インターネット動画配信・放送会社のIT関連の仕事に10年携わり、2024年度にサラリーマンを退職し、IT系のコンサル会社を起業しました。
コンサル会社では、官民のまちづくり・グルーバル競争力強化のオープンイノベーションへの参加、外国人の留学・就労・生活等多面的なサポートを生業とします。
人口減少の新しい日本社会の未来に何かしら貢献できればと考えています。
山内 秀敏 客員教授
40年ほどIT関連の仕事に携わってきました。直近では、2013年から2020年までインドのIT会社で仕事をしていました。2020年に日本に戻り、2021年から情報基盤センターの客員教授として活動しています。主な活動はオンライン教育です。IT関連の仕事、インドでの英語での仕事の経験を元に、「プログラミング」と「英語」の教育に注力しています。対象は小学生、中学生です。「プログラミング」は、教材としてScratch、Roblox、Unityなどを利用しています。「英語」は、外国人の先生の協力を得て、Robloxなどゲームを利用した、楽しみながら英語を学ぶレッスンの開発・運用を行っています。これまでの活動を通して、オンライン教育と「プログラミング」・「英語」の相性の良さ、また、大きな可能性を感じています。今後も、将来を担う子供たちに、貢献する為、オンライン教育の教材開発、運用を進めていきたいと思っています。
井上 春樹 名誉教授
当センターでは、教育・研究の質および効率向上を最新のITで支援することを主たる目的としています。このため様々な施策を推進していますが、静岡という土地柄、東海地震発生を想定した情報化戦略を最重視しています。本学の2つの主要キャンパスは東海地震で最も被害を受けるであろうと予想されている地域に存在しています。当センターでは「大災害が発生しても大学の主要業務を継続すること(BCP)への貢献が重要」と考えています。これを実現するために「サーバの全面クラウド化」「パソコンのシンクライアント化」「生体個人認証化」「ペーパーレス化」「データの分散バックアップ化」などを積極的に推進しています。最近ではクラウドを活用した「静岡大学テレビジョン」の運用を開始し、高度な情報サービスの実現とともに、マルチメディアを駆使した大学の無形財産の外部分散保存化にも乗り出しました。これらの実現は同時に皆様の日常の「便利さ」「快適さ」を飛躍的に向上させるものと願っております。今後も「便利、快適、かつ災害に強い情報基盤」の実現に向かってセンター全員で努力してまいりますので、皆様のご支援をよろしくお願い致します。
八卷 直一 名誉教授
みなさまこんにちは。思えば平成8年当時の静岡大学情報処理センター(当時の名称)は、教官室一室相当の面積の中で、受付から技官、教員、はてはサーバまで同居するという有様でした。その後、発展をつづけ今日に至っているわけですが、それでも認証機関の審査員曰く「この規模の会社なら30名以上の専門技術員が日夜監視しないと情報基盤の維持は困難でしょう」といわれております。大学ではどこでも同様だと思いますが、ずいぶん力を入れて組織や人員、機材を整えたつもりでも、まだまだ不足しているのが現状です。しかし、方法はあるもので、クラウドコンピューティングや大学間連携など、あるいはBCP関連技術などのたゆまぬ開発を重ねて、小さな組織と少ない人員、そして少ない予算を前提とした情報基盤構築という課題に取り組んでいます。今後は、この成果を社会貢献に向けていければ、大学の存在意義を高めることになると信じております。
客員教員8名と名誉教授(元情報処理センター長)2名より、情報基盤運営に関わるアドバイスやご提案をご教授頂いています。